過去の改造:シマニョーロについて
はじめに
・シマニョーロとは。
カンパニョーロのレバーを使いたいけれどコンポ一式を取り替えるほどお金をかけたくない場合や、今あるシマノホイールを使いたい場合などに行われる魔改造のこと。
メーカー非推奨の組み合わせをいろいろやるのでショップにお願いできない内容になってしまいがち(動かない組み合わせを無理に動かすので自己責任)
・シマニョーロのやりかた(リアディレイラーの設定)
1.イコールプーリーを導入する方法
エルゴパワーとSTIの間でワイヤーを引く量が違うので、エルゴパワーのワイヤー引き量を設定する部品を差し替えてシマノのリアディレイラー用の引き量に変更してしまう方法。調整は簡単だが、エルゴパワーがウルトラシフトでないといけないのでパーツ代がかさむ。
差し替え用の部品の商品名がイコールプーリーという。ちっちゃい金属パーツが4000円近くする上、エルゴパワーが高くなりがちなのが欠点。
パワーシフトのエルゴパワーにはイコールプーリーをつけられない。
2.シフトメイトを導入する方法
エルゴパワーとSTIのワイヤー引き量を偏心プーリーで変換するパーツを導入する方法。イコールプーリーができる前はシフトメイトしかなかったみたい。
今は入手経路が限られてしまっているのであまりみない。
3.小細工なしでポン付けする方法
リアの段数が多段化した結果、カンパとシマノのリアディレイラーのワイヤー引き量に差が殆どなくなってしまった。
カンパ11速エルゴとシマノ10速RDは実際動く。6~7速ぐらいで変速がチャラつくことが多いみたいなのでスプロケットの歯の間にあるスペーサーを何枚か9速用に差し替えるといいようだ。
また、カンパ11速エルゴとシマノ11速RDもそのまま動く場合がある。
エルゴパワーの年式次第なところもあるらしいけれども、2014アテナとRD5800-GSで問題なく動いている。
・シマニョーロのやり方(ブレーキの設定)
シマノのブレーキキャリパーで7900デュラ以降のものはカンパニョーロのレバーとワイヤーの引き量があわず、かなり危ない。
7800,6600,5600のブレーキキャリパーならカンパニョーロのレバーで問題なく使うことができる。初期のスラムキャリパーは使えるっぽいんだけど最近のスラムキャリパーはよくわからない。
スラムを長いこと使っている人に昔のREDと今のREDで互換があるか教えてもらえるといいんだけど。
カンパニョーロのレバーで最近のシマノキャリパーを引くと全然ブレーキが効かなくてこわい。リリース機構の関係でやるひといないけどSTIでカンパキャリパーを引くと制動力ありすぎてあぶない。
最近のシマノレバーで昔のシマノキャリパーを使うのは絶対ダメですということをシマノ自身が言っている。前輪ロックしたりすると本当に怪我をするので。